用語集
このアーカイブでの用語の使い方です。一般的な MIDI 用語でもある語については、ここでの意味を書いています。一般の用法より狭いことがあります。
アドレス
機体のパラメータ空間の 1 バイトを指す、7 ビット 3 バイトの組です。40 11 30 のように書きます。各バイトは 7 ビット幅なので、オフセットの繰り上がりは 100 ではなく 80 で起きます。40 11 7F の次のアドレスは 40 12 00 です。
領域(region)
1 回の読み出しに機体がまとめて応答した、連続したアドレスの範囲です。先頭アドレスとサイズで表します。領域は、アドレス空間全体を読み出すスイープから得られます。このアーカイブの SC-8850 には 854 個あります。
ブロック
アドレスの先頭 2 バイトです(例: 40 11)。サイトはデータをブロック単位に分割しているので、1 つのアドレスを引くと、先頭 2 バイトを共有するアドレスだけが読み込まれます。
バンク
アドレスの最上位バイトです(例: 40)。この機体では 19 個が応答します。
RQ1 / DT1
このアーカイブが使う 2 つの Roland システムエクスクルーシブメッセージです。RQ1 はあるアドレスから連続するバイトを要求し、DT1 は書き込みます。どちらもアドレスとデータに対するチェックサムを持ちます。
スイープ
そもそもどのアドレスが応答するのか、そのとき何を保持していたのかを地図にする段階です。独立した 2 回のスイープがバイト単位で一致していることが、この地図を信頼できるものにしています。
電源投入値(power-on value)
電源を入れ直した直後、読み出し要求のほかに何も送っていない状態で、そのアドレスが保持していた値です。電源投入値のないアドレスは、電源投入の測定が届かなかったアドレスであって、何も保持していなかったアドレスではありません。
境界(boundary)
領域が地図どおりの位置で終わるかどうかを確かめる段階です。領域の終端の 1 バイト先を読み、応答がある限り先へ進みます。
ライトプローブ
アドレスが何を受け付けるかを測る段階です。飛び飛びの値を 1 つずつ書き込み、そのつど読み戻して、最後に元の値へ戻します。判定は「受理」「丸め」「範囲外は拒否」「不変」の 4 つです。
ホールドプローブ
隣り合うアドレスが別のアドレスなのかどうかを測る段階です。読み戻す前に、一続きのアドレス群へ異なる値を与えます。1 アドレスずつ書いて読むプローブには、これができません。
リセット(resets)
機体の各リセットが何を戻したかです。プローブはリセットを送る前に、書き込めるすべてのアドレスへ目印を書き込みます。そのため、リセットが手を触れなかったアドレスは、そのアドレス本来の初期値ではなく目印を返します。「戻した」「触れなかった」「別の値にした」を区別できるのは、このためです。
窓(window)
それ自身の記憶領域を持たないブロックです。ここのアドレスを読み書きすると、別のブロックのアドレスに届きます。書き込みが行き先を決め、読み出しがそれに従うので、こうしたアドレスは最後に与えられた値を返し、「記憶領域である」という検査をすべて通ってしまいます。複数のアドレスに書いてからまとめて読み戻す方法でしか、本物の記憶領域と区別できません。
エイリアス
あるアドレスに届くことを実測した MIDI メッセージです。コントロールチェンジ、NRPN、DT1 書き込みが、同じ 1 バイトへの 3 つの経路になることがあります。エイリアスは値がどこに置かれるかを示すもので、それを何かが使っているという意味ではありません。
テスト音(stimulus)
パラメータで音が変わるかを確かめるために鳴らす、名前を付けた音です。プログラム、音高、ベロシティ、保持時間を伴います。音の変化の判定には、どのテスト音で確かめたかが必ず添えてあります。「聞こえなかった」は、パラメータについてと同じくらい、鳴らした音についての事実だからです。テスト音の名前は識別子なので、翻訳しません。
再現性(repeatability)
同じ設定で 2 回録った音が、どれだけ一致するかです。音の変化の判定は、すべてこの値を基準に読みます。2 つの設定の間の変化は、同じ設定の 2 テイクがすでに示している差を、余裕をもって超えていなければなりません。自分自身を再現できない機体の揺らぎを、パラメータが何かをした証拠として読むことはできないからです。
音の変化(audible)
そのパラメータが信号経路に届いたということです。2 つの設定の音が、再現性の値が許す幅を超えて違って聞こえた、という意味です。有用であるという意味でも、そのパラメータ本来の用途であるという意味でもありません。
上書き(superseded)
後の記録が置き換えた判定です。たいていは、そのアドレスを別の方法で測り直したためです。両方とも残してあり、サイトは置き換えられたほうを薄く表示して、両方を出します。
インサーションエフェクト
パートの信号経路に挿入するエフェクトで、2 バイトのタイプ番号を書き込んで選びます。この機体は、与えられた 16,384 個のタイプ番号のうち 65 個を受け付けました。
マップセレクト
バンクセレクト LSB が選ぶ、複数の音色マップのうちの 1 つです。同じバンク・同じプログラムでも、マップセレクトが違えば別の音色になることがあります。